当科は2005年に、乳がんに対する医学的および社会的な関心の高まりに呼応して、それまで第一外科と第三外科で別々に行われてきた乳腺疾患の診療が、臓器別の枠組みで再編成されて誕生しました。最初は、外科第一講座・第三講座からそれぞれ2名ずつ参加して、計5名でスタートしました。2014年4月には講座に昇格して、現在は18人の医局員(学内13人)で活動しています。
乳がん診療は、がん診療の根本である多職種によるチーム医療を実践するモデルになります。当院でも形成外科・放射線科・病理部・院内緩和チーム・看護師そしてコメデイカルスタッフと一致団結して、年間約300例近くの乳癌症例の治療に当たっています。
正確な画像診断をもとにした治癒切除と整容性の高い手術をモットーにして、根治性と整容性を追求しています。また乳癌診療の発展に役立つシーズの発掘を目指して、基礎の研究室と連携を開始しました。研究面では、まだまだこれからですが、今後は海外の施設にも医局員を研究生として派遣する予定です。臨床と研究を両立させることによって“世界が認める乳腺科”になることを目指しています。
医局の雰囲気は、体育会系の女性医師が多いこともあり、皆元気で、明るいです。日頃は忙しいですが、医局旅行や花火大会などを企画して親睦を深めています。